カルチャー | 公開日: 2020年10月9日

Girls Make Games 2020の活動総まとめ

サマープログラム「GMG Summer Camp」をバーチャル開催に
Girls Make Games 2020の活動総まとめ

Girls Make Games(GMG)は、ゲーム業界における男女格差をなくし、次世代のデザイナー、クリエイター、エンジニアを応援するサマーキャンプ&ワークショップです。ソニー・インタラクティブエンタテインメントがGMGのサマープログラム「GMG Summer Camp」のスポンサーとなってから4年が経ちます。本記事では、GMGの共同創始者であるLaila Shabir氏より、今回のGMG Summer Campをオンラインで開催した経緯と、今年のDemo Dayのファイナリストたちをご紹介いただきます。

■GMG共同創始者 Laila Shabir氏からのメッセージ

バーチャル開催への移行

今年のGMG Summer Campを新型コロナウイルスの影響下で開催するにあたり、オンライン化が必須なことは明らかでしたが、私たちにはリモート学習に携わった経験がほとんどありませんでした。そこで私たちはフォーカスグループを作り、カリキュラムの中核要素となるコミュニティ構築とゲーム開発のリモート学習をテストしました。

フォーカスグループの意見にもとづいて、より分かりやすく、参加しやすくなるようにカリキュラムを見直した結果、キャンプは年齢でグループ分けすることに決めました。ひとつは13~18歳を対象とした「GMG Virtual」、もうひとつは8~12歳向けの「GMG Junior」と呼ばれる試験的な無料プログラムです。またキャンプで使用するゲームエンジンには、Chromebookやスマートフォンしか持っていなくても参加可能な「Construct 3」を採用しました。

創造力は無限

GMGキャンプ参加者の創造力には毎年圧倒されますが、今年も例外なく素晴らしいものでした。従来のチーム制を取らなかったこともあり、デモには個性豊かなゲームがそろいました。作品のなかには、親友をハンバーガーにされた牛が、農場から脱走するものや、サメを主役に環境問題を考えさせるものもありました!ほかには魔法使いのトカゲや、お化け、キアシシギ(シギ科の渡り鳥)までもが登場しました。すべて参加者が独自に考えたものです。

今年の参加者たちは、周りに頼らず自分ひとりでゲームを作らなければならず、かつてないチャレンジだったと思います。それだけに作品の完成度には心打たれました! どのゲームも若い開発者たちの努力の結晶でした。私たちは皆さん一人ひとりを誇りに思います。

ファイナリストは、こちらをご覧ください。
※英語でのご案内となります

Girls Make Games 2020の活動総まとめ

Grand Prizeも前回とは少し変わった取り組みを行いました。以前は、国内大会のファイナリストとして5チームがベイエリアに集結し、ゲーム業界を代表するベテランたちに各チームの企画をプレゼンしていたのです。彼らの審議を経てGrand Prizeを受賞したチームの企画は、GMGの全面協力のもと商品化することをお約束しました。(過去のDemo Day優勝者についてはこちらをご覧ください。)

今年は当然同じことはできません。10代の参加者一人ひとりが申請した企画のうち、10の企画が選出され、さらに私たちの審議を経てトップ3まで絞り込みました。

GMG Virtual Grand Prize受賞作品

GMG Jrグループからはゲームコンセプトが提出され、そのうち5つがGMG Jr Grand Prizeを受賞しました。受賞したコンセプトはこちらよりご覧ください。

GMG Jr. Grand Prize 受賞者

  • Cate E.さん / 『Happy Energy』
  • Elizabeth Cさん / 『Twiggy and the Evil Radish』
  • Paige J.さん / 『Portal Skater』
  • Addie B.さん / 『Marshmallow’s Mysteries』
  • Seraphina Sさん / 『Virus Attack!』

なお、2020 Girls Make Games Demo Dayの全体の様子についてはこちらよりご覧いただけます。

Girls Make Games 2020の活動総まとめ

バーチャルツールでコミュニティを構築

「GMG Virtual」と「GMG Junior」のどちらも、私たちの期待以上の成果を見せてくれました。2週間にわたり西海岸と東海岸で実施したGMGキャンプでは「コマンドセンター」を立ち上げ、参加者の様子を見ていたのですが、お互いの作品をプレイし、開発者から学び、新しい友人を作る様子に感激しました。GMGの創設以来はじめて、全ての参加者とお会いして、お話することもできました!

バーチャルツールのおかげで、これまで遠方でGMGキャンプに参加できなかった低年齢の子どもたちにもプログラムに参加してもらうことができました。本当に驚いたのは、リモートにもかかわらず、すべてが「普通」に感じられたことです。子どもたちはすぐに友達を作り、仲良く交流していました。参加者たちは今回の経験でしっかりと自信をつけることができたと思いますので、今後もそれぞれの地元で仲間を作っていくことでしょう。

サマープログラムの成功を踏まえ、私たちはこのオンラインワークショップを世界中の全ての子どもたちに向けて開催することにしました。GMGワークショップとしては初めて、女の子だけが参加するプログラムと男の子も参加できるプログラムの両方を設けることにしたのです。このワークショップは性別にかかわらず、教室の外で何かを学び、友達を作り、想像力を発揮したい子どもたちを対象に開催し、次世代のゲームデザイナー、クリエイター、エンジニアを目指す全ての子どもを応援します。
参加登録はこちら:https://www.girlsmakegames.com/global-workshops
※英語でのご案内となります

コミュニティの皆様、そしてビジネスパートナーの皆様には長年のご支援をいただいていますが、今年は特に感謝を申し上げたいと思います。私たちはこのプログラムを、世界中の子どもたちに届けたい気持ちでいっぱいですし、バーチャル開催形式によってこれまで以上に目標に近づいていると感じています。

GMGのオンライン化は私たちにとって多大な刺激とエネルギーをもたらしましたが、私たちのやるべきことはこれに留まりません。米国では1200万人近い子どもたちがブロードバンドを使えず、学校を休んでいます。この子どもたちを見捨てるようなことはできません。私たちの次の課題は、新型コロナウイルスによる外出自粛で教育を受けられない子どもたちのためにソリューションを考案することです。この記事をご覧になった方、またはお知り合いのなかで、テクノロジーを活用した教育に携わっている方がいらっしゃいましたら、ぜひinfo@girlsmakegames.comまでご連絡ください。
※英語でのやり取りとなります

この記事の原文はこちら