技術系コース → ネットワークサービス開発設計・運用
私たちが開発している PlayStation™Network は、一般のユーザー以外にもゲームデベロッパーやコンソールのクライアントなど、たくさんの方々が機能を使用することによって成り立っているサービスです。このため同じシステムでも、それを使っていただく方々の用途別に機能を分けて提供しています。私が初めて任された仕事は、その中のひとつであるの提供先限定の機能の技術仕様を更新することでした。
開発チームの中からチューターとして先輩のひとりに付いてもらい、業務のオンボーディングとこれから取り掛かるシステムの説明を分かりやすく教えてもらいましたので、安心して仕事に取り組むことができたのを覚えています。また、初めての業務だったので、システムの変更範囲を狭く設定してもらったので(良い意味で)リラックスして取り組めました。
ちなみに、初めての業務を思い出すために GitHub (ソースコード管理サービス)で自分の初めてのコミットまで遡ってみました。この頃はまだPlayStation®5(PS5™)をローンチする前で、そこからの道のりを考えると非常に感慨深いです。
2020年夏の話になります。入社して半年も経たずにコロナ禍でリモートワークが始まり、毎日オフィスに出社するよりも業務がやりやすくなったと感じていたのですが、それと同時に会社に来て人と会う時のワクワク感が少なくなったとも感じていました。そこで何か面白いことをできないかと考え、思い切って海外の大学生向けのインターンシッププログラムの立ち上げを上司に提案しました。今の職種とは全くジャンルの違う領域での提案だったので上司には反対されるかと思っていたのですが、快く了承してもらい、そこから1年間かけて実際にインターンシッププログラムの提供を始めることができました。
自分の提案した責任ある仕事を形にできたことと、上司・仲間達からの手厚いサポートがとても印象に残った業務でした。また、担当業務の領域外の提案でもパッションを持って望めばチャンスがあるということに良い意味で驚きました。ちなみに今も継続してプログラムの提供に携わっているので、現在進行形でたくさんの事を学んでいます。
私はエンジニアですので、開発していたものが実際に市場でリリースされ、お客様に使われ始める瞬間に一番やりがいを感じます。やはり一際感慨深かったのは PS5 のローンチでしたが、それ以降も定期的にシステムアップデートを皆様に提供しており、その度に手ごたえを感じています。
先ほど挙げたインターンシッププログラムについては、担当者として面接や実際のプログラムは参加いただく方の今後のキャリアを意識しながら設計しています。そのため、インターンシップが終わった後もキャリアパスについて相談を受けたり、関わりを持ち続けたりする中で、SIE で学んだことを活かして大学で活躍されていたり、たとえ SIE でなくても納得のいくキャリアを選ばれたりする所などを見るととても嬉しく思います。また、この活動を通してインターンを受け入れている組織やチームにも良い影響が出ていることを実感しています。エンジニアという肩書きに縛られず、プログラムを創り上げるために部門や地域を超え、連携しながら活動するチームの姿を見ることもやりがいにつながっています。