ししのり ししのり

ししのり ソフトウェアエンジニア

PROFILE

自分を表す言葉
仕組みが好き
好きなこと・もの
冬の山、砂漠、都市、シンプルな機械

職種と担当業務に
ついて教えてください

プラットフォームソフトウェア(PlayStation®のOS)の開発に携わっています。主に、セキュリティに関連する機構としてハイパーバイザの開発を担当し、悪意ある攻撃からソフトウェアの全体のインテグリティを守り、最終的には知財やユーザーの保護を目指しています。また、互換性や解析にも貢献しており、ユーザー体験を遠巻きに支えています。

高速かつ再現性のあるゲーム体験のために高いクライテリアを設け、それを達成するためにCPUの機構を生かして工夫し、カーネルの堅牢性を高め、さまざまな機能を可能にしています。

これまでの経歴と
SIEを選んだ理由は?

学生時代はハイパーバイザの研究をしていました。特にカーネルのドライバー層との協調によりセキュリティやOSのコードベースを改善したり、特殊な環境でのコンピューティングをよりよくしたりしていました。

その後、ERP領域の会社に就職しました。当時、その会社は膨大なエンタープライズ機能をクラウドへ移行する大きな変化の最中にあり、ビジネスとして重要なチャレンジでありつつも、開発や運用のコストに問題がありました。私は主にJVMやLinuxのチューニングやモニタリングによって発見した課題を、フレームワーク開発やKubernetesの運用にフィードバックすることで、パフォーマンスやメモリーサイズ起因のコスト問題を抑えたり、バグを早期に発見したりする仕事をしていました。ビジネスの都合により一区切りついたあと、初心に立ち返ってOSそのものの仕事がしたいと思い、SIEにやってきました。

業務の中でやりがいや
情熱を感じる瞬間は?

システムソフトウェアになじみがあれば誰もが理解していると思いがちな機構でも、少し派生させたり条件を制約したりして十分に考えてみることで、新鮮な驚きに出会えます。また、LSIの挙動をどこまでも洗い出し掌握する、刺激的な同僚たちによって驚きを得ることもあります。そして、そうした驚きから新たな仕組みを考案し、コミュニケーションしながら実装していくことで、だんだんとそれが商品へと形を変えていきます。やりがいは常にそばにあると感じます。

SIEへ転職を検討している
方へのアドバイス・一言

私の担当領域は広い意味でのOSの最も下のレイヤーであり、ユーザーはほとんど意識することのない部分ですが、転職における選択肢としてもあまり意識されることはないかもしれません。しかし、こうした領域のソフトウェアに興味があれば、きっとさらに興味がわくと思いますので、一度検討してみていただきたいです。ハイパーバイザやカーネルを工夫して高速なハードウェアから堅牢性やパフォーマンスをさらに引き出したいという方や、PlayStationの互換能力という価値への貢献に興味がある方には、刺激的な職場だと思います。